ほめほめくじ
4月と11月は、いじめ防止強化月間です。児童が安心して過ごせる環境づくりのために、本校では、昨年度から『ほめほめくじ』に取り組んでいます。
おみくじには、大吉や中吉など運勢とともに健康運や勉強運について書いてありますよね。ほめほめくじでは、大吉等の運勢に加えて、『望ましい言葉遣いや行動』が書いてあります。ポジティブな言葉を使えば、たとえ凶であっても運勢が回復する、大吉だったらもっとラッキーな1日が過ごせるとすること、そして、冗談っぽくであっても言葉にしていくことが笑顔やコミュニケーションが増えることにつながると期待します。
子どもたちは、ほめほめくじが設置された初日からくじの前に行列を作り、取り組んでくれました。大吉が出て喜ぶ姿や、凶が出てしまい残念がる子どももいましたが、即座に「元気いいね!」と伝えたり、照れくさそうに「絶対にできる!」と応援したりして笑い合う姿がありました。1日1回引くことができるくじを楽しみにしてくれている子どももいるようです。絵馬を模した感想カードには、「いつもありがとうと友達に言ったら、友達もありがとうと言ってくれたからうれしかったです!」との感想や、「いいね!と言ったら喜んでくれてうれしかった!」、「笑顔になってくれた!」と感想を書いてくれていました。
4月に実施したとき、1年生にとってくじの内容ややり方は難しかったようです。ですが、6年生が代わりにくじの内容を読んだり方法を説明したりすることで学年をこえた交流が増えていきました。
くじがなくなると、伝えに来てくれる子どももいます。子どもたちの中にほめほめくじが浸透し、楽しい雰囲気が広がるだけではなく、互いを認め合う気持ちや自己肯定感が上がることで、いじめのない学校になっていってほしいと思います。